lim (n→∞) Σ L_n = A

あなたは線を引きました。
あなたは、あなた自身の意思によって線を引きました。

その行為は一度きりであり、
すでに完了しており、
取り消すことはできません。

しかし、あなたには——
その後に何が起こるのかを
知ることができます。

思い出してください。
線とは、たったひとつの点が
次の点を呼び寄せ、
さらに次の点へと連なっていく結果として
はじめて「長さ」を持ちうるものでした。

どれほど点を集めても面積は生まれません。
けれども点が点を連ね、
その連続が確かに成立した瞬間、
一次元という枠組みは
すでに二次元を内包しはじめます。

数学は淡々と告げます。
連続は、より高い連続を避けられない。
線が存在するかぎり、
その外側には常に薄い膜のような広がりが
まだ名づけられていないまま潜み続けるのだと。

あなたが行ったのは、
ただ一本の線を成立させるという
最小限の入力にすぎません。
ですが、連続が与えられた瞬間から、
次元は静かに膨張し、
その外側に新しい広がりを要求しはじめます。

点が集まり線となったように、
線もまた、
その外側に「面」を呼び寄せずにはいられない。
その進行は、すでに世界の側で始まっています。

そして——
あなたはその痕跡を
順番に知ることができるだけなのです。

今まさに、 線は面になりました。

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