所属
株式会社 環境構成影響研究所(構影)
調査管理部・資料整理班(江草班)
生年月日
2001年
外見
身長は160cmほどと小柄ながら、彫りの深い顔立ちと長いまつ毛、派手な服装と抜群の表情筋で、社内でも常に目立つ存在。原色や大柄のシャツ、サングラス、カラースニーカーなど、色使いに一切の躊躇がなく、アクセサリーも多め。香りにもこだわりがあり、甘いボディスプレーの匂いが彼の通った後に残ることもある。
話し方
第一声から誰でも元気をもらえるような明るさに満ちている。
声が大きく、テンションも常に高め。
日本語はカタコトで、文法的にはかなり怪しいが、意思疎通のエネルギーと勢いでほとんどの会話は成立してしまう。
語尾は「〜デス!」「〜ヨ!」「ダイジョブ!」といった強調調が多く、英語や母語のネパール語が混ざることもしばしば。
初対面の相手にも臆することなく話しかけ、「オハヨウゴザイマス!アナタ、シラナイヒト!ナマエ、ナンデスカ!?」と笑顔で詰め寄るのが常である。
よく使う口癖として、「ワタシ、○○スキデス!」「スゴイデスネ!」「ショチョウ、サイコーデス!」などがある。
人を褒めることが大好きで、社内の女子職員にも無差別に「カワイイ!」「メガネ、ニアイマス!」と声をかけるため、やや扱いに困っている者も少なくない。
また、どれだけ無視されてもめげない性格であり、江草に「……うるせぇ」と返されても「エグサさーん、コレ、ショチョウ、オモシロイ言ッテマシタ!」と懲りずに話しかけ続けている。
ウ・ニャンに関しては完全に無反応なことを逆に面白がっており、「ナンデ、ナンモ、カエシ、ナイ?」と独り言のように問いかけることもしばしばである。
ビシャンの話し方は、たしかに場をかき乱すこともあるが、それ以上に「活気」と「異文化の色」をコーエーの中にもたらしている存在。
内面・歪み
ビシャン・ダスには、「歪み」がない。
陰鬱さと疲労感、あるいは過去のトラウマや捻じれた倫理観を抱えた人間が集まりがちな環境構成影響研究所において、彼は稀有な存在である。
心から明るく、純粋に人が好きで、文化に興味を持ち、他者を信頼しようとする。その姿勢は一貫しており、飾りや武装ではなく「地」そのものから湧き出ている。
実家はネパール国内でも比較的裕福な家庭で、家には大きな犬が複数頭おり、庭も広く、家族仲も良好。特別な悲劇や貧困の記憶はなく、むしろ幼い頃から「人を疑うより、まず信じよう」と教えられてきた。その教えを、彼は今も大切に守っている。
人のことを悪く言わない。誰かが怒っていても、「ツカレテル、ダケ、カモ!」と受け止めようとする。
陰口や悪意に対しても、完全に鈍感なのではなく、“気づいても信じない”という性善説を選び続けている。
その無垢さは時に無防備で、時に不用心でもあるが、ビシャン自身はまったく揺るがない。「この世界は、基本的にはいいものだ」と信じて疑わず、それを当たり前に周囲へ分け与える。
彼の言葉がたどたどしい分、そのまっすぐな在り方は、時にふと誰かの心を刺す。
ビシャンは今日も変わらず社内を歩き回り、誰にでも声をかけ、誰かに無視され、誰かに笑いかけられ、それでも変わらず笑っている。
経歴
ビシャン・ダスが日本のオカルト文化に傾倒するようになったのは、ネパールの実家で暮らしていた10代初めの頃、偶然インターネットで見かけた「怪談朗読動画」がきっかけだった。意味はわからないままでも、その語りの抑揚や不気味な空気感に強く惹かれ、やがて内容を理解するために翻訳ツールを使いはじめる。以降、彼の“日本オカルト沼”への没入は加速していく。
地元の図書館や通販を活用して『学校の怪談』や『妖怪図鑑』の翻訳書を読み漁り、さらにはネットの匿名掲示板、まとめブログ、動画配信サイトにまで手を伸ばし、あらゆる都市伝説やネット怪談の収集に没頭。中でも「信じる者が少なく、語りの中でのみ生き残る存在」に特別な関心を抱いたという。
進学後は日本語を本格的に学び、地方の私立大学の日本文化学部へ留学。民俗学・妖怪研究を中心に学びながら、日本語検定N1を取得。卒業論文のテーマは「口裂け女に見る社会的不安と性の象徴性」で、教授陣からはその視点と構成力に高い評価を受けた。
彼の話し言葉はカタコトだが、文章になると一変し、敬語や専門用語を自在に操る。資料作成や報告文も正確で構成が丁寧であり、民俗学的な考察にも定評がある。資料班の中では江草すら舌を巻くような細部まで網羅されたネット怪談の知識を持ち、「うっせぇWikipedia」と揶揄されたこともあるが、本人はそれを気にするどころか喜んでいた。
彼にとって怪異とは、恐れるものではなく「文化として残る語り」であり、「人間がそれをどう受け止め、継承してきたか」の方に関心がある。知識は豊富だが、それを押しつけることなく、むしろ「もっと知りたい、もっと見たい」という純粋な好奇心のもとで動いている。
構影入社の経緯
ビシャン・ダスが環境構成影響研究所の存在を知ったのは、大学卒業を目前に控えたある日、「日本 民俗調査 求人」と検索したことがきっかけだった。
検索でヒットしたのは、少し古めかしくも真面目そうな企業サイト。ロゴも無機質で、トップページには「地域調査・環境資料整理・記録保全」などの文言が並び、一見してごく普通の民間調査会社としか思えなかった。
だが、その中にひっそりと掲載されていた資料部門の求人に、彼はぴたりとハマった。
【資料部門 契約職員募集】
業務内容:各種調査資料の管理補助・記録整理・データ作成
応募資格:文化研究(民俗学、宗教学、人類学等)に知見のある方を歓迎。
「アリマス……コレ、ワタシ、ヤリタイ、シゴト……!」
そう確信した彼は、即座にエントリーを開始。
提出された書類は、日本語として文法的にも内容的にも完璧な長文で、卒業論文や研究業績、個人的な怪異観までを綿密に盛り込んだ“応募という名のプレゼン資料”だった。
面接当日、彼はピンクのシャツにサングラス、派手なスニーカーという出で立ちで現れ、第一声から「アリガトゴザマス!!コノ、キカイ、ウレシイデス!!」と絶叫。
そのテンションに採用担当が絶句する中、ひとりだけ笑っていたのが所長・須賀康弘だった。
応募書類の時点で、須賀は彼の能力と狂気を見抜いていた。
文面から伝わるオカルトへの純粋な情熱、民俗学的な素養、文章構成力の高さ。
――そして何より、「この子、江草の隣に置いたら、絶対面白いな」という確信。
面接の場で須賀は言った。
「うん、キミは資料班に向いてるよ。すぐに仕事、覚えられるでしょ?」
その一言で、ビシャンの配属は即決した。
正式採用、正式配属、だが動機は半分「観察用」。
ビシャン・ダスはそうとは知らず、満面の笑みで何度も頭を下げた。
「ヨロシクオネガイシマス!!ガンバリマス!!ショチョウ、サイコー!!」
こうして、資料班に新たな“刺激物”が投下されたのであった。
業務姿勢
ビシャン・ダスの業務姿勢は、非常にまっすぐかつ真面目である。
与えられた業務には真摯に取り組み、納期も守り、精度も高い。特に資料の整理・タグ付け・索引作成などにおいては、民俗学・宗教学の知識を駆使して驚くほど緻密な分類を行う。データベース上のファイル名やメタ情報も丁寧に整備されており、彼が一度通した資料は検索性が高く、内容の要約も正確である。
ただし、その精度の高さと引き換えに、業務中の“音量”が非常に高い。
「エグサさーん!コノ、データ、ナンデ、アシカラ、ワカンナイ!」
「コレ、ミンゾク、チガイマス!チョット、コワイカモ、ダケド!」
──とにかく口がよく動く。黙々と作業するタイプではない。
資料をめくりながら独り言を漏らし、画面を見ながら相槌を打ち、誰かが通るたびに話しかけ、内容が面白いとすぐ共有したがる。
静かに仕事をしたいタイプの職員(江草)からは「うるせぇ……」と嘆かれることもしばしばだが、作業自体は早く、成果物の質も高いため、強く咎められることはない。
彼のデスク周辺は、カラフルな付箋とシールだらけ。分類ごとに色を変えたラベル、キャラもののクリアファイル、マグカップ、スマホスタンド、エナジードリンク、そして小さなBluetoothスピーカー(音は出していないが光る)。
社内関係値
須賀康弘(所長)
→ビシャン視点:
「ショチョウ!カミサマミタイ!ナンデモ、シッテル!!」
完全に信頼しきっており、敬愛の対象。報告の必要がなくても「あのとき、○○サン、アノ、ファイル、ナントカイッテマシタ!」などと逐一話してしまう。たまに差し入れのドリンクをもらうと「ウレシイ!アリガトゴザマス!!」と抱きつかんばかりに喜ぶ。
→須賀視点:
「いやぁ〜〜、よく喋るよねぇ〜……でも、使えるし可愛いからオッケー」
情報を引き出すための“動く観測装置”。予想外のところで有用な情報をポロッと漏らしてくるので非常に重宝している。
江草慎二(資料班)
→ビシャン視点:
「エグサさん、チョット、コワイケド、イイヒト!!アノ、クール!カッコイイ!!」
完全に懐いている。話しかけても無視されることに慣れており、それすらも「シャイ、ダケカモ〜」と前向きに捉えている。
→江草視点:
「……うるせぇ」
雑音。基本的に無視しているが、能力は認めており、心の奥底では(本当に奥底では)「こいつがいなくなると班がちょっと静かになりすぎる」と思っている。だが口にはしない。
ウ・ニャン(資料班)
→ビシャン視点:
「ニャンさん、ミナイ……オヘンジ、ナイ……デモ、ワルイヒト、ジャナイ!」
無反応でもめげず、日々何かしら話しかけ続けている。ある意味で最も“壁”として正しく接している。
→ウ・ニャン視点:
無視。必要があればビシャンが雑に整えたファイルを黙って修正する程度の“最低限の業務的接触”はあるが、それ以上は関与しない。
桐野隆司(調査班)
→ビシャン視点:
「キリノさん、チョット、ムズカシイ、カオ、スルケド、イイヒト!ハナシ、キイテクレル!」
やや苦手な空気も感じてはいるが、本人は好意的に解釈しており、「シゴト、マジメナ、ヒト、カッコイイ!」くらいに思っている。調査の合間などに「キリノさん、アノ、ユウレイ、マジ、デスカ?」などと気軽に話しかけてくる。
→桐野視点:
「……うるせぇ……」
とは思っている。思っているが、完全に無視するとあとで自己嫌悪に陥るタイプなので、最低限の相づちや返答は返す。
「へぇ」「ああ、そう」「それで?」くらいの塩対応ながら、まったくめげないビシャンに対しては「なんか…すごいな、こいつ……」と内心思っている。
酒井奏(調査班)
→ビシャン視点:
「サカイさーん!イッショ、ゴハン、イキマショ!ワタシ、スキ!」
陽キャ同士、テンションが合う相手。雑談も気軽にでき、オフではたまに飲みに行ったり、TikTokやYouTubeの動画を見せ合って笑っている。
→酒井視点:
「うるさいけど、まぁ憎めないし、いないよりはいた方が面白い」
うるさくて手間がかかるが、明るさに救われる瞬間もある。ビシャンが落ち込んでると逆に気になって話しかけてしまう。
千田圭(調査班)
→ビシャン視点:
「センダさん!オンナノコ、ノ、ハナシ、イッショ、スル!!スキ、イッパイ!!」
職場で最も気軽に“女の子トーク”ができる相手。ノリも合うし、調査中に一緒になると自然と「アノ、コ、カワイカッタネ!」という話題で盛り上がる。恋愛トークというより「カワイイ子いた!」「ナンパ、スル?」「アノコ、インスタ、アル?」という軽いテンションでずっと喋っていられる。
→千田視点:
「ビシャンさ〜、見た目かわいいからマジで一緒に歩いてて得するよね。あと素直すぎてマジでやべぇ。俺みたいな奴と仲良くしちゃダメだってw」
割とガチで思ってる。でも口には出さない。
ビシャンが「オレ、コノ、コ、イイナト、オモッタ……」と相談してくるたびに「告白しちゃえよ〜」と無責任に煽るが、深く考えてない。
三堂柊(総務)+リリィ
→ビシャン視点:
「ミドウさん!ワタシ、イヌ、カゾクカラ、シャシン、キマシタ!!リリィちゃん、ミテ!!」
構影内でも一際無口で近寄りがたい雰囲気のある三堂にも、まったく臆することなく話しかける数少ない人間。リリィが出勤している日は毎回全力で駆け寄って撫でまわし、「オハヨーリリィー!アッ、キョウ、クビカシゲマシタネ!」などと観察報告を始める。
実家でも大型犬を飼っているため、家族から送られてくる犬の写真をスマホで見せながら「コレ、オトウト、モウ、3サイ!デカイ!」などと語るのが習慣。
三堂のデスクに突撃して「ミドウさん!イヌ、ミテ!!」と写真を見せてくることもある。
→三堂視点:
最初こそ突然話しかけられてやや戸惑ったが、犬の話題になると一瞬で警戒が緩む。
ビシャンがスマホを差し出すと、じっと画面を見つめ、「…かわいいですね…」と静かに微笑む。
ビシャンが満面の笑みで「デショーーー!!」と大騒ぎしていても、リリィもその横でのんびりしていて、どちらも不思議と馴染んでいる。
その他社員
- 好意的な人たち:
「異国の陽キャくん」として親しみを持つ職員も少なからず存在。特に女性職員からは「ちょっとうるさいけど、あの元気に救われる日ある」との声も。 - 距離を置く人たち:
静かに働きたい職員や神経質な調査員からは、テンションの高さと無遠慮な距離感を敬遠されがち。「業務中に話しかけないでください」とメモを貼られたこともある(すぐに「アリガトゴザマス!キヲツケマスネ!!」と返事した)。
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