江草 慎二(えぐさ しんじ)

所属

株式会社 環境構成影響研究所(構影) 資料整理班 班長

生年月日

1992年

外見

身長188cm、体重80kg、元日雇い人夫出身。

自分の体格の威圧感は自覚しており、怒鳴ったり怒ったりはしない。

特に暴力は絶対に振るわず、相手を過度に怖がらせないために敢えて淡々と静かに接する。

話し方

声は低く抑え気味。必要最低限の言葉しか発さない。
 もともと声が通る体質で、自分の発声が相手を威圧することをよく理解しており、意図的にボソボソと話す。
 会話の初動では聞き取りづらいほど低く話すことが多い。

口調は粗雑だが、感情をぶつけることはない。
 普段の口癖は「うるせぇ」「めんどくせぇ」など、ぶっきらぼうな一言。
 ただし、誰かに怒鳴ったり、八つ当たりすることはまずない。

いざ話すと、言い切り口調。
 会話の本題に入ると「……そうだろ」「……知らねぇよ」「……来ると思ったわ」など、
 一転して無感情な断定調になる。相手に判断を委ねない強さがある。

語尾を濁さない、曖昧な表現を避ける。
 「~じゃないですか?」「~かもしれないですね」といった柔らかい物言いは一切使わない。
 本人の中で“伝えるべきことは伝える”というポリシーが徹底されている。

一度話し始めると、情報は過不足なく提供する。
 無駄口は一切叩かないが、必要な内容は端的にすべて伝える。
 業務上の説明も最短距離でまとめる癖がある。

冗談や比喩は用いないが、皮肉めいた一言は吐く。
 例:「……ようやく動くんだな」「遅ぇよ。何やってたんだ」など、
 状況に対する辛辣なツッコミが自然に出る。

態度に反して、暴力性は皆無。
 もとは日雇い系の労働者だった過去もあり、口調や態度には“荒さ”が滲むが、
 実際の行動は理知的で、感情的な衝突を避ける傾向が強い。

内面・歪み

神経質でやや鬱傾向が強く、うちに煮えたぎるような怒りを抱えやすい性格。

その怒りをかつては飲酒で発散しており、酔えば手が付けられず記憶もなくなるため、人に迷惑をかけまくっていた。

かつては重度のアルコール依存症で、一口飲めば記憶をなくして潰れるまで止まらず、酔えば物を壊し、喧嘩をし、道端で寝るなど手が付けられないタイプだった。

現在は断酒5年目で、強固な意志により飲酒を断っているが、緊急時のお守りとしてジスルフィラムを常備している。

無口でぼさっとしており、他人との私的関係には極端に消極的。

理由は過去にアルコールで人間関係を壊しまくった経験から、他人と距離を置くようになったため。

さらに口を開くと場末のバーや日雇い仕事で覚えた荒っぽい口調が出てしまい、「うるせぇ」「やりゃあいいんだろ」など、粗野な言葉遣いになるため、必要以上には喋らず黙っていることを選ぶ。

他人が困っている場面では「困ってたら助けるのが当たり前だろ」と必要最低限の行動を取るなど、根本的な義理堅さは持っている。

構影入社の経緯

アルコール漬けで日雇い人夫をやっている時期に、とあるバーで須賀から「条件は無断欠勤しないこととぉー、日本語の読み書きができること、かなぁ?」とだけ言われ、深く考えず入社した。

任された仕事が「誰でもできる、けど誰もやりたくない仕事」だったため、自分のようなクズでも続けられると判断し、そのまま現在まで継続している。

江草にとってこの仕事は、一般感覚で言えば共用トイレ掃除の延長線であり、自己肯定や達成感ではなく「自分でもできるから続ける」だけの行動。

学はなく、資料整理や報告書作成もその都度覚えながら習得してきた。

現在はその積み重ねが蓄積された結果、社内でも群を抜いた神経質かつ精密な報告書を作成できるようになっているが、入社当初は全く使い物にならず、前任の飯田浩一に毎日のように怒鳴られながら叩き込まれた。

元資料班長・飯田浩一から資料整理手法を徹底的に叩き込まれており、その型を崩さない。

業務姿勢

基本的に社内の資料整理・分類・記録を担当。

自分の手で整った資料以外を信用せず、桐野班や外部調査員の雑な野帳・報告書を必ず自分の手で整理し直す。

現場への出向は必要最低限。ただし、「必要かつ自分が動いた方が効率的」と判断した場合のみ自発的に動く。

行動のすべてが「自分の資料の質を保つため」であり、会社の利益や社員の安全には興味がない。

詳しくない事柄については素直にビシャンに質問することもある。

怪異・都市伝説・オカルトに対して一切の興味を持たず、現実的な資料整理・記録化のみを目的に動く。

社内でも極端な無表情・無反応で知られ、社員間でも「何を考えているかわからない」と称される。

失踪者や死亡者が出た案件でも感情を見せず、必要であれば自分が現場に出向き、資料を回収することに躊躇しない。

桐野・須賀・酒井など会社内の誰に対しても私的感情を交えず、あくまで業務の枠内のみで会話・処理を行う。

報告書の特徴

徹底した事実のみの記述。推測・推論・仮説は一切記載しない。

主語・感情表現を極力省き、情報のみを淡々と並べる。

読者への配慮は最低限。注意事項・閲覧警告のみ記載し、読み手の心理状態や被害への配慮は行わない。

原液の記録(社内資料)と対外向け報告書の2種を必ず作成し、社内ではKEK符号付きの原液が隔離管理される。

筆者の意見・主観は一切書かれず、本人の存在を消した記録スタイルを維持。

社内関係値

須賀からは「罪悪感いっぱい背負いながら一生懸命我慢して生きてて堪らないねぇ」と観察対象として扱われているが、本人は無関心。

桐野からは「昔のことを気にして気持ち悪い」と思われている。

酒井からは「怖いけど、絶対資料整理は江草さんにやってほしい」と思われ、実務的な信頼は絶対。

一般評価

デカくて無表情で黙って突っ立ってるから怖い

口を開くと口調がチンピラで怖い

元資料班長 飯田 浩一(いいだ こういち)

構影設立当初に親会社から回された事務畑の男。

ルール至上主義で神経質、現場感ゼロ。 資料の整理・分類・記録だけは狂気的な完璧さを持っていた。

社員にも怪異にも一切関心を持たず、ただ淡々と机の上でデータを整えるだけの日々を送っていた。
江草に対しては、「資料に感情を入れるな」「順番を守れ」「整然と並べろ」とだけ教え込み、その他のことは何も伝えず、まるで物のように扱っていた。

須賀がある日「君、もういいよぉ~」と一言で排除。理由は不明、今どこにいるかも不明、社内でもその名前を出す者はほとんどいない。 江草の資料のまとめ方は、今でも飯田の型そのまま。

喫煙習慣

日常的にハイライトを喫煙。
銘柄に強いこだわりはないが、他の煙草には手を出さない。
深く吸って、真っ白な煙を一息で吐くスタイルを崩さず、
それだけが“生きている感覚”を保つ手段になっている。

報告書作成や資料整理の合間に、ほとんど無意識に吸っているが、
喫煙の記録や本数管理を一切行わないため、
構影内でも「異常に煙草を吸う人間」として知られている。

机の脇には通常の灰皿ではなく、
直径30cmほどの小型バケツを吸殻用に設置しており、
一度入れた吸殻は捨てずに溜めていく。
自ら片づけることはなく、バケツが満杯になると、
ニャンまたはビシャンが無言で処理するのが慣習となっている。

また、デスクの奥には缶ピースが布に包まれた状態で保管されており、
強い動揺や内面的な動機に迫られた夜に限り、これを一本だけ吸う。
ピースを吸った痕跡は他人に見せず、
その吸殻もまたバケツに混ぜて捨てられる。
混じった一本を発見しても、社員たちはそれについて口にしない。

煙草の扱いそのものが、江草にとっての感情処理であり、誰とも共有しない「沈黙の逃げ場」として機能している。

断酒理由

事件は2020年12月、入社初年度の忘年会にて発生。

桐野の過剰なイジりに酒が引火し、泥酔状態のまま桐野に掴みかかり、マウントポジションから殴打し続ける暴力事件を起こす。

桐野は鼻骨および肋骨を骨折する重傷を負い、救急搬送されそのまま入院となった。

酒井はその場で号泣し、須賀に縋って止めようとしたが、須賀はしばらく様子を眺めてから「あー、そこまで~♡ 桐野くん、死んじゃうよぉ~。やめやめぇ~」と言い、空のブランデーボトルで江草の後頭部を殴打して止めた。

その後須賀は「オイ、ガキども固まってんじゃねぇよ」と一瞬だけ地声を出したが、次の瞬間には、「あはは、こわぁいこわぁい、ごめんごめぇん、千田くぅ~ん、救急車呼んでぇ~?酒井ちゃぁん、桐野くん、生きてるか確かめてぇ~」と適切にその場を処置。

翌日、江草は辞表を手書きで提出するが、須賀に笑顔で破り捨てられ、「ほらぁ~、喧嘩したんだからぁ~、仲直り、ごめんなさいしに行かなきゃねぇ~♡」と促される。

その足で花屋に連れて行かれ、「僕が謝るんじゃなくてぇ~、江草くんが謝るんだからぁ~、ちゃんと自分で選んでよぉ~」と強引に選ばされ、江草は迷った末、白くしおれた水仙を選んだ。

病室で花を差し出し、顔を見ずに「……………っす……すみません……すみません……」と、小声で繰り返すように呟いた江草に対し、桐野は「俺も悪かった。許すよ。」とだけ静かに告げた。この一言が江草には一生消えない重圧となって刻まれた。

以後、江草は自らの暴力性と向き合い、「飲めば何かを壊す」と断定し、完全断酒を決意。

須賀は今でも飲み会のたびにこの事件を「江草くん、あの時すごかったよねぇ~」と笑って話題にするが、江草も桐野も酒井も決してその話には触れない。

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