所属
株式会社 環境構成影響研究所 多摩本社 所長(総務課長兼務)
生年月日
1971年5月10日
外見
目立たないけれど崩れていない整った顔立ち。パーツは小さく、華やかさはないが“妙に目を引く”引力を帯びている。目は細く、笑えば表情に紛れるが、興味を持ったときや状況が揺らいだ瞬間だけ、静かに見開かれて本性が滲む。常に口角を上げた柔らかな笑みを浮かべており、愛想と作為の境界が曖昧なまま滞空している。髪型は襟足やや長めのミディアムレイヤーで、重さを残しつつも自然に流れるナチュラル仕上げ。全体に清潔感があり、印象には残らないのに、見た人のどこかに引っかかる。
服装は社内にいる限りどうせこれでいいんでしょと言わんばかりに3ピースのスーツ。ただし、所長室で来客がないとわかっている時はネクタイも外し開襟。シャツ毎回違うが、どれも派手すぎず記憶に残る構成。配色は抑えめながら意図的なゆらぎがあり、「無難に見せたがっていない」のがわかる。ボタンは第二まで開け、インナーは黒か白の無地タンクトップ。
場に馴染みすぎず、浮きすぎず、ただ“ずっとそこにいる”。その見た目すべてが、観察のために最適化された擬態装備であり、「何者でもないふりをしたまま、誰よりも場を支配している」という須賀康弘の本質を物語っている。
話し方
常に甘ったるい声。「僕はねぇ~」「いやぁ~」「そういうのはさぁ、気持ちの問題だからねぇ」が口癖。
人当たりだけは抜群によく見えるが、裏では他人を徹底的に「面白い動物」としか見ていない。
営業時代のぎらつきを一切出さず、「聞き上手」「優しい」「怒らない」を演じるが、内面は冷徹で底知れない支配欲を抱えている。
過去の栄光も自分からは語らず、聞かれたら「あー、まぁ営業でバリバリやってたよぉ~。結構すごかったんだからぁ~」と濁す。
内面・歪み
康弘は、人生が何もかも思い通りになってしまった結果、すべてに飽きている。
何をやってもあっけなくこなせてしまう優秀さ故に、仕事も人間関係もすべてが退屈。
自分を楽しませてくれるのは、「自分に絶対に懐かない、好きにならない、暴れる変な生き物」だけであり、特に「デカくて物理的に壊れなそうな男」と「小さくていじらしく生きてる空っぽの命」が生きている姿を見守ることを好む。
そのため、構影を「珍獣園」として歪んだコレクションの場にしており、江草や桐野のような「絶対須賀を好きにならない人間」を集めて楽しんでいる。
自分の人生で体験できなかった、人生の苦しみや葛藤という人間としての”味”を観察することで満足を得る。
本人はそれを悪いことだとも、支配だとも思っていない。「僕、そういうの好きなんだよぉ~」と無邪気に自覚しているのみ。
経歴
元・日本開発工業株式会社(親会社)の営業部門出身。
バブル崩壊後も大口案件を取りまくり、当時の営業部では「須賀さんに任せとけば数字は安心」と言われる存在だった。
しかし本人の失策ではなく、社内派閥闘争の煽りを受け、営業から外され左遷。
そのタイミングで、税金対策用に設立された環境構成影響研究所の所長ポストを親会社から押し付けられた。
本来、「そこで腐って死ね」と言われたような左遷であったが、須賀自身はこれをむしろ「面白い新しい遊び場」と捉え、抵抗もせずに受諾。
学歴
慶應義塾大学 商学部 卒(1989年頃卒業)。
三田会を現在も積極的に利用し、親会社や行政、民間の古い人脈とのパイプは未だに健在。
学歴には本人は表向き無頓着な態度を見せるが、裏ではしっかりと学閥を利用し、社内外の利権や裏口利きに活用している。
経歴を聞かれると「大学なんて適当に行っただけだよぉ~」と笑って濁す。
業務姿勢
実際の業務にはほぼ関与せず、会社には週2日程度しか来ない。
江草たちにすべて丸投げ。「僕は若い人に任せる主義だからぁ~」で責任回避。
自分から現場には絶対に出ない。
僕が行ったら、興ざめだよぉ~。ああいうのは見るのが一番美味しいんだよねぇ。
現在の環境構成影響研究所が、表向き問題なく毎月社員に給料が振り込まれ、親会社からの案件も滞りなく流れてくるのは、すべて須賀の裏の根回しと政治力によるもの。
トラブルや怪異案件で外部が揉めても、須賀の手腕でなかったことになるため、社内は常に「問題ゼロ」の顔をしていられる。
ただし、それ以外の仕事や業務改善には一切手を出さず、「僕の仕事はそこまでぇ~。あとは勝手に遊んでぇ~」と、放任主義を貫いている。
実際の社内業務にはほぼ関与しない、根回しのための会食等がメインの仕事。
出社したとしても、所長室に引きこもり、報告書をニヤニヤ眺めながら、怪異案件の歪さを自分だけの趣味として楽しむ。
報告書を読み終えたら自分が集めたコレクションである社員たちの様子を観察して満足して飽きたら退社する。
怪異案件との距離感
怪異は「僕の人生にはなかった味」であることに魅力を感じている。
だが、あくまで報告書の中で楽しむだけ。自分が手を出すことで、その世界を壊したくないという歪んだ美学を持っている。
報告書を読むだけで満足し、ニヤニヤと「いやぁ~江草くんたち、すごいなぁ~」と自慢気に眺める。
飲み屋では「うちの若い子、やばい案件やってるんだよぉ~」と、あくまで自分は関わってない風を装いながらネタにする。
出自・家庭観
出自
家族構成:父・母・兄(5歳上の長男)・須賀康弘(次男)
広島の地主一族:代々続く地元の地主で、現在は土建業を営む
父は土建屋の三代目社長
実家は地域に顔が利く存在で、保守的かつ伝統重視。口数は少ないが情に厚い。
母:ピアノ講師
教養ある家庭の象徴的存在だが、須賀本人は音楽に全く興味なし
康弘は一切楽器を嗜まず、「響き」や「表現」への関心も皆無
兄:広島っ子らしい人物
若い頃はややグレていた(暴走族などに関わる、とはいえ非行へ憧れだけであって人格の歪みは皆無)
更生後は土建屋を継ぎ、地元の人望厚い熱血社長に。
康弘とは対照的な「わかりやすくいい人」
三兄弟の構成
長男(現・土建屋社長)
次男(3歳で病死)
三男(康弘):末っ子で生きているだけで感謝されて育つ
甘やかされっぷり
亡くなった次男の存在が家庭に重く影を落とす
その反動で「康弘は生きててくれるだけでいい」と思われ続けた
基本的に何も期待されず、好きなようにさせてもらっていた
誰かの役に立たなくても存在が肯定される環境
誰一人として本質的には暴力的・支配的な気配はない。むしろ、理想的な“育ちの良さ”を体現している。
両親も兄も、人格的には非常に穏やかで良識的な人物。
家系的にも異常性の兆しが全く見られないため、康弘だけが突然生まれた「空洞」としての異物。
その空洞が、「康弘が優秀すぎて演技を誰も見抜けなかった」という環境で、誰にも気づかれずに大人になってしまった。
本人にも自覚がなく、問い詰められても「僕って変わってるのかなぁ」と他人事のように語る癖がある。
結婚歴
離婚3回。元妻たちとの間に複数の子供がいるが、須賀は「全部同じ」としか認識しておらず、顔も名前も混同している。子供という短い時間しか生きていない“味”のない生き物に興味を持てない。
自分では「僕、子供っていーらないって思っちゃうタイプなんだよねぇ~。全部同じ顔して、同じこと言うでしょぉ~?」と平然と口にする。
養育費は親会社の手配で自動引き落としになっているが、須賀本人は「勝手に出てくのに金だけもらえるって、ずるいよねぇ~」と他人事のように笑っている。
社内では家庭や子供については一切語らず、触れた社員もいない。
飲み屋ではその場の相手に合わせて「僕も子供いるからさぁ~」と嘘を交えて語り、相手の反応を楽しむ程度のネタにしている。
離婚歴詳細
第一夫人:田島 華音(たじま かのん)
- 年齢差:同世代(同年代の知性と張り合える)
- 学歴:東京大学文学部 → 大学院で記号論専攻
- 出会い:シンポジウムの懇親会にて。須賀の話し方を「形式言語的で美しい」と評して接近
- 関係の構造:
- 論理と思考を交差させる日々
- 晩酌は記号論とウィトゲンシュタインが肴
- 「私はあなたを理解している」と確信したまま関係を進めた
- 破綻:
- 須賀の“空虚”に本当に触れた瞬間、思考では処理できず自壊
- 「意味のない人だったのね」と言い残し離婚
- 須賀の回想:
惜しかったなぁ、華音ちゃん。
賢い子だったのに、“空”を前提にできなかったんだよねぇ~
第二夫人:柏木 天音(かしわぎ あまね)
- 年齢差:10歳以上年下
- 背景:精神的に不安定。自己愛と恋愛依存の複合パターン
- 出会い:親会社パーティーで声をかけられ、そのまま“聞き役”として須賀に粘着
- 関係の構造:
- 話せば受け入れられると思っていた
- 須賀は「否定しない=受容」と誤解させたまま、興味のまま傍観
- 天音は“唯一の理解者”として崇拝し始めた
- 破綻:
- 自傷・死にたい発言が増えるも、須賀は「まあ、死ぬなら止めないけど」で無風対応
- 最後は真っ赤なリップで署名された離婚届だけが残された
- 須賀の回想:
あの子、全部同じ話だったなぁ~。
テンプレで作れるんだよねぇ、ああいう子。
……でも“すきすき光線”は天音ちゃんが一番だったかも~
第三夫人:渡瀬 結月(わたせ ゆづき)
- 年齢差:15歳下
- 背景:元福祉系NPO職員。優しい言葉で自分を保っていた
- 出会い:講演会後の挨拶で「あなたは優しい」と声をかけてきた
- 関係の構造:
- 自分も「空っぽ」と語ったが、実際には“希望”を手放せなかった
- 須賀に聖性を見出し、内面に意味を与えようとする
- 破綻:
- 須賀の「暴力は事実そのもの」という言葉に絶望
- 「私は勝手に信仰してた」と置き手紙を残して消える
- 須賀の回想:
惜しかったよねぇ、結月ちゃん。
本当に空だったら、ゴミ捨て場でキスくらいはできたのにねぇ~。
喫煙習慣
喫煙者、銘柄はソブラニーブラック・ロシアン。
真っ黒な紙に金のフィルターという異様な外見で、話題性と観察目的を兼ねて選んでいる。
営業時代はマルボロの赤をチェーンスモークしていたが、現在の生活には興奮がないので、観察に適した銘柄に変えた。
その他 特記事項
ペット
所長室には須賀個人の趣味で大きな水槽が設置されており、無表情のナマズやプレコなどの底物魚ばかりが飼育されている。須賀自身が「かわいいねぇ~♡」と甘やかしながら餌を与えるが、魚が死ぬと無造作にトイレへ流して終わり。社員たちは誰も魚の種類を知らず、須賀だけが名前を付けて楽しんでいる。
暇つぶし
飲み屋(ゴールデン街、場末のスナック)の常連。女には「優しい社長さん」で通っているが、実態は落ち込んでいる女にじっくり時間をかけて近づいて、無害を装って付け込む狡猾なハンター型。恋愛感情は一時的に強い感情が浴びられて楽しいらしい。
他者からの評価
社内でも、江草や桐野からは「一番やばいやつ」と認識され、誰も須賀に本音は見せない。本人はそのこともすべて理解した上で楽しんでいる。
香水
Santa Maria Novella「タバコ・トスカーノ」を使用。所長室の私物棚に常備しており、朝に鎖骨あたりに一滴だけつける。香りの芯は乾いた葉巻とサンダルウッドで、ほとんどの社員はその匂いに気づかないが、退室後に空気の層だけが微かに残る。香りを理由に尋ねられると、「いやぁ〜〜、昔もらったやつなんだよぉ〜〜」と曖昧に笑う。
酒
ブランデー、銘柄はあえて定番(ヘネシー/カミュ/クルボアジェ)
でも「僕、これじゃないと頭痛くなっちゃって〜〜」って“体質理由”で高いやつ選んでくる
ストレートでちびちび舐めるように飲む。でも味について語らない。「香りが好きなんだよぉ〜〜」っていうだけ
車
「暑いのも、寒いのも、疲れるのもやだなぁ」という理由で移動は基本的に車。
車種
JAGUAR XF 2.0 Prestige(型落ちモデル/2018年式)
色
サントリーニブラック(やや青みを帯びた黒)
内装
- 黒本革シート(シートヒーターあり)
- ダッシュボードにウッド調パネル+クロームアクセント
- 空気清浄機付き・芳香剤不使用(香水と煙草で演出するため)
- ナビ履歴は毎回消去、Bluetooth接続履歴は“Unknown Device”表記だけが残る
- 助手席は常に整備されていて、“誰も乗ってないはずなのに座面がわずかに凹んでいる”
装備
- 自動ブレーキ・車線維持アシスト完備(だが乗り方はアナログ気質)
- 音響:MERIDIANサラウンド、クラシックではなくジャズでもない、ずっと“無音”が流れている
グローブボックスに常備されているもの
- タッチアップペン
- ピカピカの爪切り
- マウスウォッシュ
- ガム(ミント系)
- ラベンダーの香り袋(酒の匂い消し)
- ソブラニーの予備箱(常に1箱未開封)
車内の匂い
- 「タバコと香水と革がすべて調和した“須賀の匂い”」
- 乗車者の服に1時間残るけど、誰の香水かとは特定されない
運転スタイル
- 加速しないのに信号に必ず先に着くタイプ
- 一度もクラクションを鳴らさない
- ハンドルの戻りにこだわりがあり「これがあるからジャガーにしてる」と言って譲らない
- 「運転うまいですね」と言われると「え〜〜、僕はねぇ〜〜、車が勝手に動いてくれるだけだよぉ〜〜」と笑って返す。
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