この記事は2020年3月31日のリバイバル記事です。
ミジンコ飼育について、これから始める方や、何度も全滅させてしまった方向けの記事です。
飼育を目的としているため、メダカなどの餌として大量繁殖させたい方向けの記事ではありません。
ただ、「全滅させない」という意味では参考になるかもしれません。
素人の飼育論ですので、詳しい方がいらっしゃれば、アドバイスなどコメントでいただけると嬉しいです。
ミジンコの飼い方
初心者におすすめするミジンコの飼い方は、動画でまとめました。
動画を見られない方のために簡単に説明すると、500mlのペットボトルに土を敷き、水草とタニシを入れて飼育する方法を私は推奨しています。
(詳しくは動画を見るか、質問してください。)
色々な方法を試してきたのですが、ミジンコ飼育では「自分がどのくらいズボラなのか」が重要な気がしています。
家を空けることが多い方や毎日観察しない方は、動画の序盤に出てきた私のようにピッチャーで飼育した方が安定します。
逆に、毎日観察できて家を空けることが少ない方であれば、ペットボトルでも十分だと思います。
理由は、水量など様々な要素が関係しているからです。
この先はかなり個人的な生活スタイルや経験則について詳しく書いていきますので、納得して読みたい方だけ続きをお読みください。
逆に言えば、私なりのコツだと思っている部分をまとめた記事です。
本格的に他人の失敗例や成功例を知りたい方でない限り、面白くないかもしれません。
また、なぜ土を敷くのか、なぜ水草を入れるのかといった理由についても書いていますので、よろしければお付き合いください。
ミジンコが全滅する原因
私は週4日家にいて、3日は出張しているという生活をしているので、ミジンコたちを放置する時間が多く、放置しながら生存させる方法を模索しました。
しかし、大抵の場合、ボトル飼育のミジンコは3日世話をしないと全滅します。
その原因を自分なりに考えたのですが、おおよそ以下の3つです。
- 餓死
- 窒息(酸欠)
- 急激な環境変化
餓死について
まずは餓死について話します。
ボトルにミジンコだけを入れた状態ですと、ほぼ確実に2~3日で全滅します。
動画で話した友人が全滅させたあとに実験したのですが、水に全く手を加えず、餌をやらないと確実に全滅します。
土が敷かれていても、です。
タマミジンコだけは全滅してしまって、ケンミジンコだけが残っている例もありました。
とにかく、初心者のうちはミジンコには3日に1回は餌が必要です。
私は餓死を避けるために、底に薄く土を敷くことをおすすめしています。
薄く敷く理由は、好気性バクテリアだけを育てたいからです。
厚く敷くと嫌気性バクテリアというものが増えてしまい、炭水化物(CH2)の未消化分が酸化して炭酸ガス(CO2)が発生し、還元されるとメタン(CH4)になります。
要は、汚水になってしまいます。
好気性バクテリアはアンモニアや亜硝酸(簡単に言うと生物にとっての毒)を分解してくれるので、水質の安定にも貢献してくれます。
土の中でバクテリアや微生物が育ってくれるとミジンコの餌になり、外から餌をやらなくても一週間ほどなら全滅しません。
バクテリアたちが育ってきてくれれば、3日に一度のペースで餌をやらなくても、減ってきたら餌をやるというペースに移行できます。
バクテリアたちが育つかどうかは個体差がありますので、飼い始めは3日に1回は餌をあげましょう。
参考:全日本愛鱗会
窒息(酸欠)について
次の全滅要素は窒息です。
ミジンコは環境と餌さえあれば勝手に増えていくので、環境が安定してくると増えすぎてしまいます。
これが酸欠を起こすんですね。
満員電車と同じ状態です。
ミジンコは酸欠になると赤くなります。
赤くなってきたら酸欠を疑ってください。
対処方法は、ミジンコのボトルを増やすか、酸素を足す努力をするかです。
ただ、ミジンコはぶくぶくを付けると水流に負けて死ぬことがあるので、私は分家することをおすすめします。
急激な環境変化について
最後に環境変化です。
何度か全滅させてしまったのですが、その時期は秋が多かったのです。
春夏冬ではほとんど死なないことから気づいたのですが、秋は一日の温度変化が大きいんですよね。
ボトルは水量が限られていますから、温度変化の影響を受けやすいです。
また、私の家では過ごしやすい季節である秋以外は、少しでも暑かったり寒かったりするとエアコンをつけてしまいます。
(夏は20度、冬春は25度です。)
常に室温が安定していると、死亡率がぐっと下がるように感じます。
さらに、私は最初、よく日光が当たるようにと窓辺で飼育していたのですが、窓辺はもろに外気温の影響を受けます。
窓辺は避けましょう。
おそらく秋に全滅しやすい理由は、この二点だと思っています。
環境を安定させるためには、窓際を避けた日光の当たる場所で、安定した室温(自分が快適に暮らせる温度)で飼育すると、全滅を避けられると思います。
水質について
環境変化に関して、次に大切なのは水質です。
小さなボトル内で水質を管理するのは難しいです。
私は、水が減ったらカルキ抜きをした水を減った分だけ足すという方法で運用しています。
一気に水を増やさない(一気に環境を変化させない)というのは、通常の魚も同じですね。
また、水質を安定させるためには、餌をやり過ぎないというのもポイントかと思います。
餌をやり過ぎると、ミジンコが食べきれなかった餌が腐り、水質汚染を引き起こします。
特に夏場はすぐに腐るので気をつけてください。
マツモとタニシについて
私は水質汚染を食い止めるために、マツモとタニシを入れるのは絶対だと思っています。
タニシを推す理由は、彼らが濾過摂食をするところです。
水を濾過してくれる貝は他にも二枚貝などがいますが、飼育難易度が高いのでおすすめしません。
参考:大分めだか日和
私はエビも入れているのですが、エビを入れるならミナミヌマエビをおすすめします。
ミナミヌマエビは淡水で増やすこともできますし、水草の食害が少ないです。
生物の死骸を食べてくれるところもよいですね。
参考:癒しのビオトープ
水草を入れる理由は、酸素の供給という面もありますが、もう一つ大切なアンモニアを吸収してもらうという役割があります。
アンモニアは水生生物が暮らしていると必ず出る毒素です。
これが溜まると、生物はアンモニア中毒になって死んでしまいます。
通常のアクアリウムですと濾過器でアンモニアを取り除くのですが、ボトル飼育では設置できないので、代わりに水草に濾過器の役をしてもらうわけですね。
水草はマツモがおすすめです。
枯れることはまずないと言ってもよいほど丈夫な植物ですし、強烈な日光や肥料を求めません。
根を張らないところもよいですね。
根を張る植物ですと、根ができてから仕事をするので時間がかかります。
マツモは葉から養分を吸収するので、ボトル飼育に適していると思います。
参考:なぜマツモが良いのか?
まとめ
まとめると、以下のようになります。
- 飼育スタートには、餌・土・マツモ・タニシが必須。
- 序盤は特に餌やりが重要。
- 置く場所を考えることが大切。
それでは今回はこの辺で。
次回は、ミジンコを初心者から実際に飼ってみた友人の記録をまとめます。
皆さんもミジンコを飼育してみてくださいね。

